天神学園高等部の奇怪な面々35
『涛波君もどう?紅葉狩り』

小夜が誘う。

「…今度の休みは、兄貴二人と水族館に行く予定なんですけど…」

気だるそうに呟く涛波。

と。

「おとこさんにんででかけるなんてっ、むしゃくりゅしいったりゃ!おんにゃっけないなんて、かにゃしいわねっ!」

非常に文字化するのに面倒な暴言を吐きながら、羽虫が飛んできた。

親指姫サイズで、花弁で作り上げた桃色ワンピースを着用。

虫のような羽が背中にある。

「だりぇがむしよっ!むしなのは、あにゃたのちのうレベルでしょっ、くちのききかたにきをつけなさいっ、なばかりのりじちょう!」

そういう事言わないでっ、傷つくからっ!

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