天神学園高等部の奇怪な面々35
「申し訳ありません」

恭しく頭を下げるネコミミメイド。

「私が生徒会加入の時の事を思い出してしまいまして…」

「イリアさんが?」

小首を傾げる生徒会長。

…ネコミミメイドは、自ら熱望して、入りたくて入りたくて、勧誘されないのならば自分からと、強引なまでに生徒会長に付き纏ってようやく得た現在のポジション。

それに比べれば、生徒会長自ら勧誘してもらえる涛波の、何と羨ましい事か。

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