狼男VS妄想彼女

第二章

むにゃむにゃ

ただいま、美奈子は夢の中です。

あれ~?

そういえば、お手伝いさんおこしに来ないな~?

そう思って美奈子は目を開けた

・・・。

えっ?

えっ?

何ナニナニ?

なんで?

ハッ?

なんで美奈子がこんなに混乱しているかというと

目が覚めて自分はベットの上にいると思ったのに

目が覚めて見えたのは弟の源太の顔

おそらく私の頭の下は源太の太もも

ということは、今私は源太に膝枕してもらってるってこと??

「姉貴、はよ?」

「おはよ? ねぇ 聞きたいことが山ほどあるんだけど、源太君?」

姉貴は怒ると俺を君付けで呼ぶ

「何が知りたいの?」

「何が知りたいの?・・・じゃないわよ!」

「朝から叫ぶな! うるせぇー」

「なんで、私が車の中でしかも、源太の膝の上にいるのよ!」

「これから学校行くの。心やさしい俺は姉貴を起こさないで連れてきてやったんだよ」

「私は、制服じゃなくて着物です!・・・。制服? 着物じゃなくて? あれ??」

「姉貴には、これから転校してもらう」

「ハッッぁぁぁぁぁ?????」

「だから、朝から叫ぶんじゃネェーよ! 鼓膜破れる」

「なんで?? 何で転校すんの?」

「親父が決めたんだよ」

「今、お父さんどこ? 私の携帯は?」

「おこるなって、冷静になれって」

「これで冷静になれるかっつうの!!」

「姉貴が今日から通うのは俺が通ってるところだから安心してよ」

「今まであの学校は?」

「姉貴どうせあの学校で習うことなんてなかったろ?」

「そうだけど・・・。 そんなこと言ったら源太も学校なんて行かなくても」

「俺は行かなきゃいけないの」

「なんであたしはその学校に転校するの?」

「前々から決まってたらしい、俺はよく知らないけど」

「源太?」

「ん?」

「私 今 猛烈にお父さんを殴りたい」

「やめとけ」

「だから、源太のこと殴らせろ!!」

「やだ」

「じゃ、このイライラはどこへぶつければいいのさ!」

「自分で考えろ」

「ナヌッゥ!」

「ほらぁ つくぞ」

・・・・。

・・・・。

なんじゃこりゃ!!!!!!!!!!!!!!!!

「何そんなに驚いた顔してんだよ?」

「お父さん、なんて学校つくっちゃてんの?」

美奈子が見て驚いたのは無理もない

自然界みたいに木や葉っぱがいっぱいおい茂っている

「ここの学校は通称animal学校」

「は?」

「中の生徒たちに会えば意味がわかるよ」

「うん」

源は迷わず ずんずん進んでいく

どこにいくんだろう?

「源太、どこいくの?」

「理事長室 もうつくけどね」

コンコン

源「失礼します」

父「おぉーきたか!!」

美「勝手なことしないでよね! お父さん」

潔「美奈子ちゃんごめんな」

美「?? なんで潔さんが?」

潔「ここの理事長二人でやってるんだ」

美「そうなんですか?」

父「どうだ!! わしたちが作った学校は」

美「いいところなんじゃない? でも、なんでanimal学校?って名前なの」

潔「その名の通りの学校だからだよ?」

美「ハッ?」

父「源太を見てみなさい」

そういわれて、源太を見た

・・・。

なにしてんの源太?

なんかの冗談??

美「源太、耳としっぽが出てるよ? なんかのコスプレ?」

そういって、源太のしっぽを引っ張ったら

源「痛っっっ!! 触んな!!」

美「・・・・。??」

源「なんだよ?」

美「ハッ?」

源「何だって聞いてんだろ!」

尻尾を引っ張られたのがよほど痛かったのか涙目の源太

美「それ、何?」

父「ここの学校は源太みたいに耳とか尻尾が生えているやつらが通うところだ」

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