赤い月 弍
もう少し捻ろうよ

キッチンに慣れたうさぎの手料理メニューに、洋食のレパートリーが増えた。

景時に嫌がられながらも毎晩ハゲマッチョが夕飯を食べに来ていたのだが、最近ではたまに秋時まで一緒に食卓を囲むようになった。

なぜか景時のYシャツをお気に召したうさぎが二人を悩殺していて、景時は気が気じゃない。

だが、オニ狩りの仕事に行くときには「気をつけよ」と送り出してくれ、明け方に帰ると「よう戻った」と迎えてくれるうさぎに、新婚気分満喫中の景時の頬は緩みっぱなしだ。

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