赤い月 弍

唇を噛み、俯く小鞠。

クスクスと嫌な笑みを見せる三人…

うさぎの目が鋭く細められた。


「そなたは来ずともよい。」


小鞠に小さく声をかけ、三人に先導されて歩きだしたうさぎ。

小鞠は立ち尽くしたまま、その小さな背中を不安気に見送って…いや、


「~っ!
私も、い…行くっ!!」


小さな背中を追って、駆け出した。

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