抱きしめたその後は・・・【おまけ完】

拓哉side

・・・

必要なものを箱に詰め、

後から来たトラックに積み込んだ。

・・・

「これだけでいいのか?」

オレの質問に、

「はい。

必要なものはちゃんと箱に入れたし。

拓哉の家に、クローゼットも

あるようだから、

他の物は、置いていきます」

・・・

「ねえ、拓哉」

オレのスーツの裾を、

キュッと掴み、

下を向いた楓。

・・・

「どうした?」

オレは楓の方に向き直り、

優しく楓を抱き寄せた。

・・・

「やっぱり、封筒の中身は

教えてくれないの?」

ポツリと小さな声で呟いた楓。
< 131 / 480 >

この作品をシェア

pagetop