抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
「会社から、タクシーで」

「じゃあ、これに乗って、

ナビしてくださいよ。

さっき、父さんが宮本さんと、

楓が一緒に暮らしてるって言ってたし」


・・・

黙って頷いたオレは、

助手席に乗った。

・・・

今までとは打って変わって、

急に優しい態度になった馮河。

・・・

なんか、気持ち悪い。

・・・

「あの」

「なんだ?」

・・・

「何で、急に優しくなったんですか?

それに、ここに楓がいることを、

進藤社長に言わなかったのなぜ?」

・・・

オレの言葉に、

馮河は、前を向いたまま、

微笑みを浮かべた。
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