抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
「あの短時間で、

人を滅多に褒めないうちの父が、

宮本さんをべた褒め。

何度も楓は君に助けられたようだし。

君の楓への愛が、どれ程のものか、

分かった気がする。

オレは、君と楓の交際認めるよ。

・・・

それから、今ここに楓がいることを、

言わなかったのは、

君に何か不利になるんじゃないか

と思っただけだ」

・・・

「そんなに簡単に、

認めてくれるんですか?」

・・・

「簡単じゃないさ・・・

さっき、寝言で、楓が君の名を呼んだ。

夢にまで出てくるんだ。

楓もそれだけ、

君に惚れこんでるんだろう・・・

オレはいつでも、

楓の味方だからな」

・・・

優しいお兄さんなんだな。

そう思った。
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