抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
あれは、

どこでも手に入るものじゃない。

・・・

あの香水をつけるのは、

私が大好きなあの人だ。

・・・

でも、

あの人は、

いま日本にいない。

・・・

じゃあ、誰?

・・・

救世主は誰なのかわからないまま、

今日は一日、

悶々とした日になってしまった。

・・・

夕方。

仕事を早く切り上げた拓哉。

・・・

「神田と、楓。

ちょっと付いてきてもらいたい」

・・・

拓哉に言われ、

神田は運転手として。

私は秘書として。

大きな料亭にやってきた。
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