抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
拓哉は私を優しく抱きしめた。

・・・

「最近の楓は、

ずっと何かに怯えているようだった。

ずっと気になってた。

言わなくていいなんて

カッコいいこと言ってしまったから、

聞けずにいたが、

オレにまで手紙をよこすとなると、

放っておけない。

どうにかしないと・・」

・・・

「ちょっと待ってください。

私が何とかしますから。

あの人は、きっと話せばわかる人だから」

咄嗟にそんな言葉が出た。

・・・

拓哉は目を見開いた。

「Kが、誰なのか、知ってるのか?」

「・・・あ」

・・・

口が滑った。

「し、知りませんよ?!

今、マリさんが、探してくれてるんです」

身振り手振りで否定した。
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