抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
私はそんなに派手なものは

イヤだって言ったんだけど、

拓哉は・・・

新作のドレスを手に取り、

とても気に入ったらしく、

それにしようと言い出した。

・・・

そのドレスは、

フリルがたくさんついていて、

スカート部分もかなり長い。

・・・

頭に着けるベールも、

綺麗な刺繍がされていて、

とても素敵な物だった。

・・・

「こんなに豪華なドレス、

私には似合わない・・」

私は俯き加減でそう言った。

・・・

拓哉は微笑み、

私を抱き寄せこう言った。

・・・

「一生に一度しか着ないドレスだ。

うんと綺麗にしてもらって、

オレと楓のいい思い出にしたい。

それに、いつか生まれてくる子供に、

自慢したいんだ。

ママはこんなに綺麗なんだぞって」
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