抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
そう思い、

秘書室に向かった。

「あの、神田さん」

「何か?」

・・・

私の顔色を見た神田さんは驚き、

目を見開いた。

「具合悪いんですか?」

「え・・はい。

今日は家に帰るようにと

言われまして・・・」



「そうですね。

その方がいい・・・

社長には伝えておきますから」


「すみません。

失礼します」

頭を下げた私は、

ドアの方に向かって歩き出した。

・・・

「…楓」

「・・・ママ、パパ」

・・・

まさか、

ここで会うことになるとは・・・

私はその場から一歩も動けなかった。
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