跪いて、Kiss -episode 0-
「誰が俺サマだって?誰が顔だけだって?王子様ならいるだろーが!こーこーに!!」



「いーなーいー!!」



「うわぁ…伊都の奴、キレちゃったよ」



「はぁー…」



「いっく~ん!」



「「「雪乃。うらやましすぎ」」」



皆に見守られる?中、あたしの目の前には至近距離の伊都サマ。しかもあたしの腰をがっちりホールドというオマケ付き。



イケメンが目の前!ラッキー★なんて思うはずもなく、彼から逃げるようにとりあえず掴まれた腕を全力で振り払ったあたしは、少しでも距離を離すべく彼の胸を押し返しながら上半身を反らした。

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