アイドルたちの裏の顔!!?



「なんで雪斗くんを施設なんかに預けたんですか?雪斗くんは貧しくても幸せを感じていたんですよ?」


私は低い声で雪斗くんのお母さんに言う。


「勝手な解釈で雪斗くんを一人にしないでよ。どんなことがあっても側にいてあげてよ。雪斗くんが我慢してるってわかってたんでしょ?」


怒りが収まらない。

いつだってそうだ。

子どもはそうなんだ。


側にいて欲しいのに。

気づいて欲しいのに。


「愛情を間違った方向に向けないで。」


それでも雪斗くんのお母さんは愛情を持っていた。


雪斗くんの名前を口に出した時の表情。

雪斗くんに会えたときの表情。


雪斗くんはきっと捨てられたんじゃない。


お母さんは雪斗くんをこんなにも愛してるのだから。


だって旅館の前で雪斗くんのことをずっと待ってたんだよ?

一晩中。




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