アイドルたちの裏の顔!!?
「おはよう!!祐希くん!!」
7時半、祐希くんが二階から降りて来た。
「おう!!おはよう!!美紀!!」
祐希くんはもう制服を着ていてバッチリ目が覚めている感じだ。
「祐希くんたちはやっぱり夕陽ヶ丘なの?」
祐希くんと一緒に席につきながら質問をする。
夕陽ヶ丘とは芸能科がある超有名高校。
「おう、翔太はここら辺の中学校だけどあとは全員夕陽ヶ丘だ。美紀はこの辺の高校なのか?」
「いや少し遠い。青稜高校てとこ。」
「ふ〜ん。つーかこの味噌汁うますぎる!!」
始めに質問してきたのは祐希くんなのに興味無さげに私の話を聞くと、今度は美味しそうに味噌汁を飲んでいる。
「ふふ。」
こんな顔でご飯を食べてもらえるなんて幸せだ。
気がつけばご飯を食べる手を止めて祐希くんのことをジーと見つめていた私。
「ごちそうさま!!じゃ!!行くな!!弁当ありがとな!!」
席を勢いよく立って弁当をつかんでリビングを出る祐希くん。
「いってらっしゃい!!祐希くん!!」