アイドルたちの裏の顔!!?
「奏!!アンタって本当何もないのね!!」
中学2年生の冬。
家に帰った俺に突然怒鳴るお母さん。
「....何だよ。急に。」
お母さんは剣道をやってない俺なんて嫌いだった。
だからこんな風に怒鳴られるのも日常茶飯事。
「剣道をやれって言ってるじゃない!!ちょっとは流を見習いなさいよね!!」
流は小学6年生にしてやっと全国ベスト4になれた。
そんな流をお母さんは溺愛してる。
「そうだぞ。奏。剣道をやりなさい。」
お母さんの後ろで静かに喋るお父さん。
お父さんもまた流だけを溺愛していた。
「何?剣道ってそんなに大事?」
俺はダルそうにそう呟く。
「流が全国制覇できないから俺にやらせたいだけだろ!!?俺は剣道をやめたんだよ!!お前らの言いなりになんかなんねーよ!!子どもを道具扱いしてんじゃねー!!」
そう叫ぶと俺は家を出た。