アイドルたちの裏の顔!!?
誓い。
Side美紀
「今ではあそこでいじけて止めた俺もいけないって思ってる。でも剣道以外の俺も見て欲しかった。違う俺も見て欲しかった。」
奏くんのどこか辛そうな顔。
頑張ったね。
「見てるよ。私は見てる。いろんな奏くんを私は見てるから。」
私は移動して奏くんの横に座る。
「人一倍頑張り屋さんで、実は野菜が苦手なことも知ってるから。」
「....っ。」
野菜って言葉で顔を歪ませる奏くん。
いつも女子みたいにグリンピースを分けてることを私は知っているのよ。
「ありがとう。話してくれて。」
私は奏くんににっこりと微笑む。
「俺もお前に話してよかった。ありがとう。」
「うん!!」
奏くんの優しい笑顔。
ずっとむすってしてたその顔からやっと笑顔が見れた。
幸せだ。