わたしの恋愛事情
戻ってきた幼なじみ

私は公園にいた。
まだ小さい頃の私だ。
いつも座っていたベンチに腰かけていた…。

誰かを待っているように

あ…誰かが私の名前を呼びながら、走って来る。

あなたは誰…?


ビリリリリッ!!!

いつのように腹の立つ目覚ましがなった。
ポチッ
「んっ……眠いっ!」
目覚ましのスイッチを切り、私は背伸びをした。
公園…。なんだ。夢か。
でも、私を呼んでた子…。しってる。

私は、谷本 真未。
彼氏いない歴14年の中学2年生です。
「真未−!朝よ−?」
はいはい、分かってマスよ。そんなこと。
「はーい、今行く!」
私は、素早く服を着替えて一階に下りた。


今は夏休み。
って言っても、明後日は学校です。
「あんた宿題終わってんの?」
「終わってますー。言われなくてもやってますー。」
「あっそう。…そういえば、隣に引っ越して来るそうよ。名前は、山秋さん」
山秋……あれ?聞いたことある。
そう、遠い昔に…。
「ねぇ。お母さん。山秋さんって聞いたことあるような気がしない?」
「え?真未。あんた覚えてないの?昔遊んでたじゃない。お隣の山秋 海司君と。」
海司?誰…?
聞いたことある。
タッタッタッ…
私はその人のことが気になり、昔のアルバムを取りに行った。

パラパラ…
うーん…。私しか写ってない。わからない。
私は、さっきからずっとアルバムをめくっていた。
………。ん?この子。男の子?

あ………思い出した。
山秋 海司。
あいつは、いじめっ子だった。
でも、優しい時もあったような、ないような……

ピンポーン

あれ?宅配かな?
私は、家のインターホンがなったことなんて気にせずアルバムをめくっていた。
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