Diva~見失った瞬間から~
「………。」
い、行くべきだろうか(・_・;)。
どうして良いのか分からない私は
思わず葉月君の方を向いた。
「…………(ニコッ)。」
何がっ!?
え(゜д゜)、葉月君。何が!?
「おいでって!」
………………………い、行こう(ーー;)。
私はソロソロと美女の元に向かった。
し…視線が痛い。
「わぁ、
近くで見ると本当に綺麗な顔してるー。
私、 真川優杏(マカワ ユアン)。高2だよ。」
ユアン…何か不思議な名前。てかタメ!?
「あなたは?」と
美女が私に訪ねてきた。
か…可愛い…。
「あ…相澤奏乃…です。」
「カナノ?どう言う字?」
「奏でるに乃(すなわ)ちです…。」
美女…
綺麗過ぎる顔で見られると緊張する…。
「テンに連れてこられたの?」
「…………テン?」
って、誰。
「シン。まだ何にも言ってないから。」
ビクッと身体が反応する。
綺麗で艶やかな、葉月君の声に。
「え(゜ロ゜)!ちょっとやだ!!
じゃあ皆も自己紹介してよ!!」
話が読めないよ、葉月君。
"テン"…って、葉月君のこと?
「……じゃあ俺。初めまして、奏乃。
俺は河崎翡翠(カワサキ ヒスイ)。高3だよ。」
"コウ"と呼ばれていた人だ。
サラサラの焦げ茶の髪が爽やかな感じ。
「…西谷碧眞(ニシタニ アオマ)。高3。」
色素が薄い茶髪。
でも髪には艶があって、
全然傷んでない。
地毛なんだ…あの髪色。
「で?テン…じゃなくて、葉月?
何でこの子を連れてきたの?」
イケメン…えっと…河崎さんが
葉月君に向かって聞いていた。
確かに。
私も気にならないワケじゃない。
でも今は…帰りたい。
「聴かせに来た。」