Diva~見失った瞬間から~
土曜日の、あの後。
結局、葉月君とバンドの美男美女達とは
関わりを持ってしまった。
………音楽には関わりたくないのに。
その上、なんか
今時の女子高生モニターだとか言って
たまに遊びに来いと言われる始末。
芸能関係の場所には行きたくないのに。
そして、次の日の日曜日。
時鶴に質問攻めされると覚悟していたら
モデルの仕事ということで免れた。
まぁ我が国には学校と言うものが有り。
翌日。
結局ここ、学校で時鶴に質問攻め。
「……………はぁ。」
あーあ、溜め息ついちゃった。
まぁ、溜め息もつきたくなるってば。
うん。
「で?どうだった?Canzoneの歌!!」
少し驚いたのは時鶴も葉月君の秘密を
知っていた、ということだった。
蒼空君は知っているとは思ったけど、
時鶴も知ってるのは意外…とゆうか。
「私は他人の音楽には興味無いから。」
私は時鶴に言葉を返した。
私が興味を持つのはあの人の、
"彼女"が関わった音楽だけなのだから。
「……奏乃…。」
時鶴。
そんな悲しげな目で私を見ないでよ。