Diva~見失った瞬間から~
《ガラ…》
多分、3時間目の授業をしているだろう
自分の机と椅子がある
教室のドアを静かに開ける。
「えー、
この場合ここに公式を当てはめて…。」
3時間目は数学ですか。
うげぇ、担任じゃないか…。
私は無言で、静かに自分の席に向かう。
椅子を引いて座ろうとする。
「コラ、相澤。先生への一言が無いぞ。」
無駄に若く見えるんだよねー、
うちの担任。
「…頭痛、吐き気、天候で遅れました。」
何歳だっけ。28だか、29?
どうでも良いんだけど。
「…そんなに気分悪いなら
無理して来るなよ。」
「平気ですから。」
もう良いから、授業を再開してくれ。
視線が集まるでしょうが。
あぁ…気持ち悪い。
心情的にも、身体的にも。
「まぁ、無断欠席よりはマシだがな。
よし、この問題だが…。」
やっと再開したか。