Diva~見失った瞬間から~
「きりーつ。」
《ガタガタッ》
「れーい。」
「「「「「ありがとうございましたー。」」」」」
「おー。ちゃんと課題やれよー。」
あぁ、やっと終わった。
今だかつて、これ程授業を
長く感じたことがあっただろうか。
授業を終えても、
私の気分は絶不調だった。
あー、目眩がするわぁ。ヤバい。
「かーなのっ♪」
「…………。」
「えっσ(゜∇゜;)無視っ!?」
「……あぁ、ごめん…。」
今日は
そのテンションに付いていけない…。
時鶴よ、すまん…。
「……奏乃。顔色悪いけど……。」
時鶴は机に顎を乗せる状態の
わたしの顔を覗き込む。
「………んー。」
プイッと顔を背ける私。
風邪とかだったら時鶴に移るし。
「……奏乃。
いつもの覇気が無いんだけど…。」
「………………。」
流石時鶴。
だてに幼馴染みやってないな。
「かぁなぁのぉー?」
あぁぁぁあああ……。
「…………………気のせいじゃない?」
せめてもの抵抗。
「保健室行こう?」
…………無駄だったけど。