Diva~見失った瞬間から~

「―――…。」

一瞬、呟きかと思ったけど、

ソレには綺麗に音が付いていた。


「……歌、だ。」

それも、酷く美しい旋律。


気づけば、身体が勝手に音のする方に

足を動かしていた。


冷たい夜の空気が、私の頬を掠める。




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