Diva~見失った瞬間から~

ちょちょちょ…待って。マジで待って。

コレ、アレだよね。

お姫様抱っこ(?)だよね。


うわぁ、マジで恥ずかしい…とか、

か弱いヒロインみたいに

言ってられないんですけど!


怖いっ!!怖すぎるっ!!

落ちる落ちる落ちる落ちる!!


ただでさえ視界がぐわんぐわんなのに、

その上地に足着いてないとか。


羞恥心とかそんなの気にしてる場合か。

恐怖心が半端ない、本気で。


漫画とか小説とか、

ヒロイン高所恐怖症だったら

絶対成り立たないぞコレ。


しかも何コレ。

葉月君歩くの速すぎ。怖いってまじで。


気持ち悪い+半端ない恐怖心で

私、今にもおかしくなりそうです。


「カナ、平気?」

なワケ無いだろぉぉぉ…。


下を見ると…怖いし。

正面見ても…速くて怖いし。

目を瞑ったら足浮いてて怖いし。

何より気持ち悪い…。


でも不思議と揺れはしなかったと思う。

葉月君、スピード半端ないけど、

揺れないように運んでくれたらしい。

怖いけど。


「カナ、タクシー乗るよ。」

タクシーで帰るらしい。


タクシーの後部座席に座らせて貰うと

とりあえず地に足が着いて一安心。


お姫様抱っこ、恐るべし。





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