Diva~見失った瞬間から~

「奏乃っ!!」


「…………え。」

さっきまで鈴の声が聞こえていたのに、

突然時鶴の声に切り替わった。


「もう、奏乃ったら!次移動教室!!」

………あ、そうか。

ここ、学校だった。


「もうー…。信じられない!

奏乃、昼休みずーっと寝てるなんて!!」


「あれ、私、寝てたの?」


「寝てたよぉっ!!

4時間目終わって奏乃のとこ来たら、

机に突っ伏して爆睡だったんだからっ!!」

…………マジか。


《キーンコーンカーンコーン》


「あぁっΣ( ̄ロ ̄lll)!?

もーっ!奏乃が起きないから

5時間目始まっちゃったよぉっ!!

早く早くっ!」

あわあわとする時鶴。


今日は水曜日。

月曜日、火曜日と休んで

私の体調はすっかり良くなり、

普通に登校していた。




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