Diva~見失った瞬間から~
西谷…じゃなくて、
碧眞君とカフェで会って…結果、
私はまた
Canzoneの曲を聴くことになった。
あのバンドは、ホントにすごいと思う。
結成してどれくらいなのか
分からないけど、皆の息がピッタリで、
それでいてあの個人の技術の高さ。
1つ1つがしっかりしていて崩れない。
理想のバンドグループだと思う。
……あの歌声を聴く度、
あの感覚を思い出す。
"彼女"と共有し、
分かち合った喜楽な感覚。
だから、かな。
初めてあのバンドの演奏を聴いた時。
涙が頬を伝ったのは。
葉月君の歌声や、Canzoneの演奏は
"彼女"と私が共にした日々を容易く
私の引き出しから
取り出してしまうから。
でも…その演奏を聴けることに、
どうしようもない
嬉しさを感じているのも
私にとって否定することの出来ない、
紛れもない真実でもあるのだ。