Diva~見失った瞬間から~
―――…。
「奏乃?」
「……あ、うん。」
「どうしたの?悩み事かなぁ?」
私の顔を覗き込んでくる優杏。
綺麗な顔ー…。
「…いや、考え事かな。」
「考え事?」
私達は今、スタジオCに居る。
まぁ…
葉月君達男子組はシャワー室に行った。
だからスタジオCには私と優杏だけ。
「"Canzone"って
誰が決めたのかなぁっ思って…
優杏が決めたの?」
スタジオに何度か聴きに来るうちに
私は真川さんを
優杏と呼ぶようになっていた。
「ん?Canzone?…えっとあれは…。
たしかテンが提案して、
そのまま決めた!」
テン…って、葉月君?
「葉月君が、決めたの?」
「うんっ!意味は…何だっけ?」
………優杏…意味知らないんだ(ーー;)。