Diva~見失った瞬間から~

―――…。


「奏乃?」


「……あ、うん。」


「どうしたの?悩み事かなぁ?」

私の顔を覗き込んでくる優杏。

綺麗な顔ー…。


「…いや、考え事かな。」


「考え事?」

私達は今、スタジオCに居る。


まぁ…

葉月君達男子組はシャワー室に行った。

だからスタジオCには私と優杏だけ。


「"Canzone"って

誰が決めたのかなぁっ思って…

優杏が決めたの?」

スタジオに何度か聴きに来るうちに

私は真川さんを

優杏と呼ぶようになっていた。


「ん?Canzone?…えっとあれは…。

たしかテンが提案して、

そのまま決めた!」

テン…って、葉月君?


「葉月君が、決めたの?」


「うんっ!意味は…何だっけ?」

………優杏…意味知らないんだ(ーー;)。




< 196 / 500 >

この作品をシェア

pagetop