Diva~見失った瞬間から~
「イタリア語で"歌"だ。」
「「ひゃあっ!!」」
突然の声に
私と優杏は驚いて声をあげた。
バッと後ろを振り向くと、
そこには葉月君、碧眞君、翡翠君。
男子組の皆が立っていた。
「シン。5回目?意味忘れたの。」
どうやらさっき後ろから話したのは
葉月君だったようだ。
「今言ったのテン!?
背後から急に話し掛けるの止めてっ!」
優杏は必死だ。
うん。たしかに私も驚いた。
声が綺麗なだけに、尚更…(^_^;)。
「背後から急に…って、
テンは普通に教えてやっただけだろ。
バンド名の意味を忘れた馬鹿にな。」
少し呆れた様子で、葉月君の横に立つ
碧眞君が言葉を発した。
おぉ…(; ̄ー ̄A。
碧眞君って結構毒舌だよね…。
「馬鹿…?
セイ…あんた今馬鹿って言った!?」
優杏は当然、怒る。
「あぁ悪い。馬鹿じゃあないな。
馬鹿って言葉じゃ表しきれねぇしな。」
「はぁっ( ゚д゚)!?
何それ、あたしに言ってんの!?」
こうして見ると…
優杏と碧眞君は仲が良い。