Diva~見失った瞬間から~
「あぁー、また始まったー。」
優杏と碧眞君が喧嘩(?)しているのに、
翡翠君は
日常茶飯事ということで放っとく。
ちょっと…1回くらいは止めようよ。
何かどんどんエスカレートしてるよ
あの2人。
「ゆ、優杏…碧眞君…落ち着いて…?」
最終的に、私が止めるってゆう。
「「奏乃は良いから(っ!)。」」
えぇーー…。
…親切心で止めに入ったのに(´・ω・`)。
ポンッ…と、頭に何かが優しく乗った。
「あ…、葉月君。」
予想していた通り、
それは葉月君の手だった。
「あの2人は良いから。
カナ、喉乾かないか?」
え…やっぱり良いんだ(-_-;)。
もう良いや。
喉…乾いた…かも。
「……うん。乾いたかも。」
私なんかにも気を使ってくれるなんて
葉月君ってホントに紳士だ。
「じゃ、買ってくるか。何がいい?」
「え…買ってくるの?」
葉月君が?
「?だってここに飲み物ねぇし?」
それは、ちょっと優しすぎっ!!
「い、良いよ。
私が自分で買いに行くから。」
そんなに甘やかされたら、
人間絶対駄目になるよ。
「良いんだよ奏乃。
コイツ普段自分で買いに行かねぇし。」
横から翡翠君に言われる。
そうなんだ…?いやでも!
私が葉月君を
パシリにするだなんて(←言い過ぎ)…。
「じ、じゃあ…私も一緒に行く。
一緒に行って自分で選ぶ。」