Diva~見失った瞬間から~

「言ってみろ。何が違う?」


「……………。」


「違わねぇのか?」


「……Divaを…忘れるのが怖かった…。」


「……。」


「音楽は…楽しかったから。

私に希望も…夢も与えてくれたから。」

込み上げてくるモノは、

懐かしさを持つ。


「続ければ続けるほど…

鈴を"過去の1つ"に

してしまいそうで怖かった…。」


「……それで、か?」


「…私が歌っても皆悲しむだけでしょ!?

鈴は歌い続けることが出来ないのに、

私だけ歌えるなんておかしいでしょ!?

不公平でしょ!?違う!?」

私が歌っても悲しいだけ。苦しいだけ。


私も…鈴も。




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