Diva~見失った瞬間から~
「……はい。」
目の前のテーブルの上に、
お茶が置かれた。
「ありがとうございます。」
鈴のお母さん…優しい…?
「ふふっ…。やっと来てくれたのね。」
鈴のお母さんは、
ニッコリ微笑んで言った。
「ずっと、奏乃ちゃんを待ってたのよ。
あの子ったら…奏乃ちゃんの家も
言わないもんだから。」
「あっ…、鈴がですか?」
私が聞くと、鈴のお母さんは
溜め息を軽くつきながら頷く。
鈴…私の家の場所伝えてなかったのか。
「あの…私に
お話ししたいことがあるんですよね?」
柚唯君が、言ってた。