Diva~見失った瞬間から~

《~♪~♪》

あ、メール。

もうこんな時間か。


最後に葉月君と別れた次の日から毎日、

このくらいの時刻になると

メールが来る。

無論…葉月君から。


「今日は聴きに来れそうか?」って。

返信は毎日同じで

「ごめんなさい。」だけど。


Canzoneの曲を聴きたい気持ちはある。

でもどうしても、怖いんだ。

私があの"ケイ"だと知った

あの人達の反応が。


今まで黙っていた。

騙していたも同然だ。

怖い…怖い、怖い…。

どんな目で見られるのだろう…。


そんなことが怖くて、

葉月君達に会えない。



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