Diva~見失った瞬間から~
私は日に日に
学校に通わなくなっていった。
時鶴に何を言われても、
聞こえなくなった。
見かねた先生が、
たまに家に訪ねてきた。
1人には広すぎる家を見るたび、
先生は表情を曇らせていた。
「相澤さん。転校してみましょうか?」
その言葉が先生の口から出てきたのは、
事故が起きてから1年が過ぎ、
私はもう
小学6年生に上がる直前の時期だった。
確かに、
周囲のクラスメイトや先生の視線は
私にも耐えがたいものがあった。
「………はい。」
そこで私は、
公立の小学校への転校を決意した。
何も無い、白黒の世界を見つめながら。