Diva~見失った瞬間から~
「今日からこの6年3組に転校してきた
相澤さんです。皆さん仲良くね。」
私が転校したのは進級して直ぐだった。
親戚が誰1人として面倒を見ない私の
転校手続きは先生がしてくれた。
「ねぇねぇ!」
前に座る女子は、
執拗に私にはなしかけてきた。
「………何。」
この頃の私は、
喋るのさえ嫌になっていた。
「相澤さんって、名前は何て言うの?」
きっと、この時から決まっていたんだ。
「……奏乃だけど。」
「奏乃って言うの?素敵な名前っ!
あたしはね、軽沢(カルサワ)鈴ってゆうの!
ねぇ、友達になろうよっ!」
あなたと、同じステージに立つと言う
夢に満ち溢れた輝かしい日々が。