Diva~見失った瞬間から~
《パタン》
ドアを閉める。
クローゼットを開けて、服を選ぶ。
うーん…何にしようかなぁ。
派手なのは好きじゃないし持ってない。
かといって地味過ぎるのも目立つ。
特に時鶴が隣に並ぶ時鶴が目立つから、
それなりの格好にしないと私も目立つ。
………時鶴とは違って、悪い方で。
…そういえば、時鶴と出掛けるの久々。
時鶴はモデルを初めてから結構忙しい。
約束してた休日の買い物とかも、
仕事で行けないって
言われたことが何度かあったし。
あのルックスだ。そりゃあ売れるよね。
でもまぁ、時鶴には変わりないけど。
「こんなもんかな。」
着替え終わり、鏡の前の自分を見る。
髪はストレートだから、何もしない。
巻くのとかあんまり得意じゃないし。
スカートも好きじゃないから履かない。
ショーパンとか、ジーンズとか。
…………あ。
「眼鏡…どうしようかな。」
掛けていって良いか。
コンタクトめんどいし。
《ガチャッ》