Diva~見失った瞬間から~
時鶴が眉を下げて聞いてきた。
「あっ!てゆうか奏乃は!?
奏乃は蒼空君に何あげるの!?」
「え、私?」
「うんっ!!何あげるの!?」
ものすごい真剣な表情を向けられた。
ちょっ…近い近い。
こんな道ばたで…近い近い近い近い。
「ケータイカバーだよ。今のボロボロで
新しいの欲しいって言ってたから。」
ネックレスとか、ブレスレットとかも
考えてみたんだけど、
そうゆうアクセサリー類は
彼女から貰うべきかなーって。
そう思ったから。
「け、ケータイカバー…。
全然見てなかった…(´;ω;`)。」
「えっ。ちょっ、時鶴!?泣かないで…。」
頼むから道ばたで泣かないでくれ。
私が泣かしたみたいじゃんか。
「……グスッ。あたしどぉしよぅ…。」
あー…。
去年もこんな感じだったなぁ…。
季節外れの
プレゼントを考える時鶴を止めて、
時鶴は私の贈るプレゼントを聞いて、
落ち込んで、泣いて…。で…。
「奏乃ー。何にすれば…(´;ω;`)。」
私に助けを求めてくる。