Diva~見失った瞬間から~
落ち着け、私。
え?え?私にだけ?
今のは幻聴…じゃないよね。
え、え、マジで意味が…(汗)。
「じ、じゃあ…葉月君は、
他の人には優しくないの…?」
念のため、確認。
間違ってたら恥ずかしすぎるし。
「そりゃあな。」
…………………マジで…。
「な、何で私には優しくするの?」
葉月君の意図が
私には全くと言って良い程分からない。
「え、それ、聞かなきゃ分かんねぇの?」
え、え、聞き返されたんですけど(汗)。
言わなきゃ分かんないって…
人間には言葉が有るんだし…ねぇ。
「………カナも中々の鈍感だな。」
「うわっ。」
葉月君は私の額をグッと人差し指で
押して、また夜道を歩き出した。
…………どうしよう、分かんない。