Diva~見失った瞬間から~

今度、

葉月君に会った時確かめてみよう。

そう思ったのは秘密。


「天瀬君の誕生日って、いつかな?」


「え、うん?」

いつだったっけ。

前に教えてもらった気がする。


―――…。


『あれ?葉月君って8月生まれ?』


『おー、8月20日生まれ。』


『夏生まれなんだね。意外。』

………あ。


「……8月、20日だって言ってた…。」

思い出しました。


「8月20日?あれ、もしかして近い?」

………今日は何日だっけ。


カレンダーを見ると、8月14日。

夏休みに入って大分経ったなー…。


「………あと6日!?ちょっと奏乃!

ちゃんと何か用意してる!?」



「……して…………………ない。」

完全に頭から抜けてた。


そうだ、葉月君誕生日じゃん。

何かあげないと…。


「蒼空君と同じようにパーティーする?

蒼空君も呼ぶよ?」

パーティー…。


「勿論、天瀬君を連れてくるのは

奏乃の役目だから!!」


「連れてくる?って、

どこでやるつもりなの?」


「ここ。」

……………。


「え、どこだって?」


「ここ!」


「……私の家なんだけど…。」


「決まりー!」

聞けよ。




< 334 / 500 >

この作品をシェア

pagetop