Diva~見失った瞬間から~

は、いかん。

本来の目的を見失う所だった。


「あ、葉月君。」

なるべく、自然に話し掛ける。

いや、話し掛けてるつもりである。


「…ん、何?」

葉月君、

今日はブラックコーヒーなんだ。

今日は糖分は良いのかな。


「これ飲み終わったら…そのー…。」

ヤバい。いざとなると言いにくい。


「何だよ。」

うわ、

コーヒーを飲む仕草がカッコいい。

てゆうか、

手が…手が綺麗…っ(←馬鹿)。


「……おーい、カナー。」


「……Σ(-∀-;)!あ、あぁ、そうそう。

こ、この後ね、

家に、来てくれない、かなー

………なんて…。」

あぁぁぁぁ…。

なんて口下手なんだ私は。

もっと自然に家に誘えないのか…(汗)。


「……え、カナ。

家に…って、カナの家?」


「へ?あ、うん。」


「………どうゆう目的で?」

も、目的。

ヤバいどうしよう。考えてなかった。


ここで素直に

「葉月君の誕生会なのー。」とか

言ったら時鶴の反応が怖すぎる。


うわー、マジでどうするー。



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