Diva~見失った瞬間から~

あ、そうだ。


「な、夏休みの宿題でね。

どうしても解けない問題があって…。

は、葉月君、頭良いって聞いたからっ。

お、教えて貰いたいなーって。」

不自然極まりないぞ、私。

言い方のぎこちなさがヤバすぎる。


バレるだろう、これ。


「宿題?」


「う、うん。」


「……(だよなー…)。」

あれ?バレてない??

え、もしかしてバレてない…?


「だ…駄目かな?」

い、いける。

バレてないとしたら、行けるかも。


どうにか葉月君に来て欲しい一心で

葉月君をジッと見ながら聞いてみた。


「…はぁ…(上目遣い…)…。」

あぁ…溜め息…。

駄目かな…やっぱり…。


「分かった。行く。」

え…。


「ほ、ホント?」


「行くって。」

や、やった…。


時鶴、私はやりました。

葉月君エスコート(?)完了です。




< 339 / 500 >

この作品をシェア

pagetop