Diva~見失った瞬間から~
あ、そうだ。
「な、夏休みの宿題でね。
どうしても解けない問題があって…。
は、葉月君、頭良いって聞いたからっ。
お、教えて貰いたいなーって。」
不自然極まりないぞ、私。
言い方のぎこちなさがヤバすぎる。
バレるだろう、これ。
「宿題?」
「う、うん。」
「……(だよなー…)。」
あれ?バレてない??
え、もしかしてバレてない…?
「だ…駄目かな?」
い、いける。
バレてないとしたら、行けるかも。
どうにか葉月君に来て欲しい一心で
葉月君をジッと見ながら聞いてみた。
「…はぁ…(上目遣い…)…。」
あぁ…溜め息…。
駄目かな…やっぱり…。
「分かった。行く。」
え…。
「ほ、ホント?」
「行くって。」
や、やった…。
時鶴、私はやりました。
葉月君エスコート(?)完了です。