Diva~見失った瞬間から~
《カランカラン》
「ありがとうございました。」
コーヒーを飲み終わった私達は、
さっき言っていたように、
私の家に向かう。
《カツッカツッ》
今日は時鶴に施された
完全版メイクアップだ。
フリフリのワンピースとか、
控えめに巻いたクルクルの髪の毛とか。
ヒールが高めのサンダル(?)とか。
とりあえず
普段よりは確実に動きづらい。
「……カナ。」
「…ん…?」
歩いていると、
隣を歩く葉月君から話し掛けられた。
「眼鏡、止めたのか?」
「……………眼鏡?」
……あ。
そう言えば、最近ずっとコンタクトだ。