Diva~見失った瞬間から~

《カランカラン》


「ありがとうございました。」

コーヒーを飲み終わった私達は、

さっき言っていたように、

私の家に向かう。


《カツッカツッ》

今日は時鶴に施された

完全版メイクアップだ。

フリフリのワンピースとか、

控えめに巻いたクルクルの髪の毛とか。

ヒールが高めのサンダル(?)とか。


とりあえず

普段よりは確実に動きづらい。


「……カナ。」


「…ん…?」

歩いていると、

隣を歩く葉月君から話し掛けられた。


「眼鏡、止めたのか?」


「……………眼鏡?」

……あ。

そう言えば、最近ずっとコンタクトだ。





< 340 / 500 >

この作品をシェア

pagetop