Diva~見失った瞬間から~
「あ、葉月。」
蒼空君が思い出したように
葉月君に言った。
「んー?」
葉月君もそれに反応する。
「俺らからの誕生日プレゼント、
ソファの陰に有るから持って帰れよ。」
「んー、サンキュ。」
「じゃあ、奏乃、葉月。またな。」
言うべきことを言った蒼空君は
爽やかな別れの挨拶をした。
「うん。またね、蒼空君。
時鶴のことヨロシク。」
「おー。」
ニコッと蒼空君は微笑んで
時鶴をおんぶする。
「じゃーな。」
そして、私の家を後にした。
最後まで爽やかなイケメンだったな…。