Diva~見失った瞬間から~

けど、どうしてだろう。


「私、…私も…

葉月君と一緒に居たい…っ。」

あなたと居ると、

その大嫌いなモノに憧れを抱くんだ。


「…葉月君と…ずっと、一緒に…っ…。」

私に"永遠"に訪れない"永遠"。

神様が私に与えた"永遠"は残酷なモノ。


そんなモノ…私は欲しくない。

私は、葉月君との"永遠"が欲しい。


「カナ。」

その私を呼ぶ綺麗な声も、

"永遠"であって欲しい。


「俺も…お前と一緒に居たい。

…カナが好きだから。カナは?」

頬に感じるあなたの体温。

この体温も"永遠"に感じでいたい。


捧げることは無いと思っていた

私の"永遠"。

鈴のために使うハズだった私の"永遠"。


鈴、ごめんなさい。

私のこれからは…違う人に捧げたい。


この人が…私の"永遠"を欲しいと

思ってくれている限り。


「………好き…っ…。」

その扉を開けば、

温かい包容が待っていた。



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