Diva~見失った瞬間から~
最終章
♯準備♯
《ヒュウゥゥ…》
「うぅっ…さぶっ…。」
スカート寒すぎだから。
息を吐くと白い。
季節も大分過ぎ去った。
暑い夏は夏休みを終えると
直ぐに終わりを告げ
紅葉の秋はとても短かった。
気づけば冬に入り12月に突入していた。
「……ハァー…。」
うん。吐息真っ白。寒くなったなぁー。
自身の吐息が
マフラーのせいで上に上がって
新しく作った度の高い眼鏡を曇らせる。
うわ、全然見えない。