Diva~見失った瞬間から~
「あ、それより奏乃。」
騒ぐ優杏を隣に、碧眞君は私を呼んだ。
「ん?」
「俺、クリスマスイブ空いてた。」
「え、本当?」
「あぁ、俺も空いてたよ。」
「翡翠君も?」
「優杏も空いてるし。」
「あ、じゃあ皆空いてるの?」
私の言葉に皆頷く。
「しっかしまぁ…よく考えるよな。
奏乃は。」
碧眞君は寛ぎながら私に言った。
「我が儘言ってごめんね…。」
少し申し訳無い。
「俺は別に良いけど。
もう少し早くやりたかった。」
「俺も。」
「私もー。」
「あはは…優柔不断でごめんなさい…。」
少し所じゃない。
本当に申し訳無いわ、これ。