Diva~見失った瞬間から~

…メールの文面に言っても仕方がない。

とりあえず、学校に行って

時鶴に直接聞こう。


てか、今何時だ。

握っているケータイの時間を見る。


「……………ん( -_・)?」

あれ。私のケータイ、壊れた?


さっき見た時計によると、

今はまだ7時半くらいなハズ。


だがしかし、

私のケータイに表示されている時刻は。


「………9時57分……。」

おかしくない?

時計がおかしいのか?

それともケータイがおかしいのか?


……出来ればおかしいのは

ケータイであって欲しいのだが。


私は棚の上の時計を再び見る。

短針はまだ7をきっかりと差している。

長針は、6を真っ直ぐと差している。

うん。さっきと全く同じである。


「…………完璧に遅刻だし…。」

ケータイ、あなたが正しかったようだ。

あーあ。何て言い訳しようかなぁ。


その後、私は朝食を食べずに家を出た。


《ガチャッ》


「行ってきます。」

当然、返事は無い。




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