Diva~見失った瞬間から~

プチン、と第2ボタンが外される。

そのブラウスの中から見えたのは。


「………へ?」


「オレンジ、な。」

とても綺麗なネックレス。


あれ、私…

こんなネックレス付けた覚えが…。


「……何で付けてんだって顔だな(笑)。」


「ちょっ…だって…。」


「やっぱりカナは鈍いな。」


「また鈍いって…。」

どうしてそんなに言うの。

私は別に鈍くはないと思うのに。


「目を閉じてもらった時。

何にも感じなかったのか?」


「何も………あ。」

感じた。ヒヤッて、冷たい感じ。

あぁー…アレ、ネックレスだったんだ。


「…………私、鈍かったね…(汗)。」


「自覚したか。」

うぅ…(泣)。





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