Diva~見失った瞬間から~
おかしい。
さっき確かに葉月君は私の横に居て…。
でも、目の前に葉月君が居て。
あれ?
「俺、天瀬睦月な。葉月の兄貴。」
「あ、お兄さんですか…。」
えー…そっくり過ぎ…。
「奏乃は、葉月の彼女かな?」
「え…。」
"彼女"…?
「そーだよ。」
睦月さんの後ろから聞こえてきた。
葉月君の声。
「へぇー…
葉月が彼女ねぇー…(  ̄▽ ̄)。」
睦月さん…葉月君に似てるけど…。
けど何か違う…。
「奏乃?」
「え、は、はい。」
「ちょっとおいで?」
「え?は、はい。」
何か呼ばれた…(汗)。
私は睦月さんに近づく。
か、格好いい……。
見惚れそう…(汗)。
「ちょっと失礼。」
「……?…うゎっ。」
途端に、
目の前の睦月さんの顔がボヤけた。
見えない見えない見えない…(汗)。
「うっわ…葉月ー。」
「…………んだよ。」
私が慌ててると、天瀬兄弟は話をした。
「お前…面食いだな…。」
「あぁ?」
てゆうか葉月君、
いつもより口調荒い…(汗)。
「奏乃って高校生?」
「は、はい。高2です…。」
「年下ぁっ!?」
え、いやいや…。睦月さんより
年下なのって当たり前じゃ…。
てゆうか制服着てるし。