Diva~見失った瞬間から~

おかしい。

さっき確かに葉月君は私の横に居て…。


でも、目の前に葉月君が居て。

あれ?


「俺、天瀬睦月な。葉月の兄貴。」


「あ、お兄さんですか…。」

えー…そっくり過ぎ…。


「奏乃は、葉月の彼女かな?」


「え…。」

"彼女"…?


「そーだよ。」

睦月さんの後ろから聞こえてきた。

葉月君の声。


「へぇー…

葉月が彼女ねぇー…(  ̄▽ ̄)。」

睦月さん…葉月君に似てるけど…。

けど何か違う…。


「奏乃?」


「え、は、はい。」


「ちょっとおいで?」


「え?は、はい。」

何か呼ばれた…(汗)。

私は睦月さんに近づく。


か、格好いい……。

見惚れそう…(汗)。


「ちょっと失礼。」


「……?…うゎっ。」

途端に、

目の前の睦月さんの顔がボヤけた。


見えない見えない見えない…(汗)。


「うっわ…葉月ー。」


「…………んだよ。」

私が慌ててると、天瀬兄弟は話をした。


「お前…面食いだな…。」


「あぁ?」

てゆうか葉月君、

いつもより口調荒い…(汗)。


「奏乃って高校生?」


「は、はい。高2です…。」


「年下ぁっ!?」

え、いやいや…。睦月さんより

年下なのって当たり前じゃ…。

てゆうか制服着てるし。




< 386 / 500 >

この作品をシェア

pagetop