Diva~見失った瞬間から~
帰り際、
睦月さんに玄関まで見送られた。
「またおいで、奏乃。」
葉月君とそっくりの美顔で
ニコニコと…。
な、何かあの顔も良いかも…
とか思ったり思わなかったり。
絶対睦月さんもモテるよね…。
だって、
葉月君とホントにそっくりだから。
これは本音。
「カナ。」
帰り道。
隣で歩く葉月君に話し掛けられる。
「睦月のせいで台無しだったけど。
改めて誕生日おめでとう。」
「…あ、ありがとう。」
そうだ。今日私の誕生日だったんだ。
時鶴が居ないと
ホントに分かんなくなるな。
「ピアスは、
開けたいと思ったらで良いから。
ネックレスを付けてくれれば嬉しい。」
「うん。付けるよ。」
自然と笑顔になった。