Diva~見失った瞬間から~

いつからかな。

こんなに笑えるようになったの。


「あ、葉月君。」


「ん?」


「明日も、会える?」

こんな言葉を自分で言うなんて。

私、本当に変わったな。


「……カナが会いたいなら。」

でも、こんな私になったのは。


「会いたいなぁ。」

葉月君のせいなんだけどね。


「………クリスマスイブだろ?

会えるに決まってる。」


「ふふっ。嬉しい。」

好き。

私、葉月君のこと、大好きだよ。


言葉にするのは、まだ恥ずかしいけど。

いつか、あなたに毎日言いたいくらい。


「ね、じゃあさ、葉月君。」


「…ん?」


「明日、

午後7時に事務所で待ち合わせしよ。」


「午後7時?遅いな。」


「時鶴にも会う予定があるから。」

ごめん、時鶴。

ちょっとアリバイ作りに協力してね。


「俺、カナの家まで迎えに行く?」


「ううん。待ち合わせがいいの。

あと、誰とも被らない場所がいいの。」


「……カナが言うなら良いけど。」


「ありがとう。」




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